闇ノ救イ 


悪を すべての悪を 認めない
痛み 苦しみ そんなもの 要らない
ただ傷つけ ただ高笑いさえ していればいい
それで 私は 幸せなのだから


昔々の話だが やさしい少女が そこにいた
憎み 蔑み そんなこと 少女にとっては 無縁だった

ある朝少女が目覚めれば 街は炎に包まれて
愛する母や友達の 嘆きの声が聞こえてた

無力な少女はさらわれて 見知らぬ男に遊ばれて
いつしか新たな感情が 少女の中に芽生えてた


世界の何処を探しても ノアの方舟なんてない
そんな都合の良い救い 既に壊され 消えている

数千人の血を飲んだ 暗黒の地は 何処にある
暗黒の地に佇んだ 暗黒の騎士は何処にいる

全てを破壊し 無に還す
笑い 嫐り タダ私だけ 救われる
心は壊れ 慈悲なんてとうにない
それが正しい 私なのだから


もし人生に疲れたのなら もし人生が壊れたのなら
生という名のゲームから降りればいい
私はやめる事さえ 許されなかった

だから 私は 全てを殺した
だかラ 私ハ 壊レテシマッタ


ダカラ ワタシハ スクワレナカッタ……